2006年06月15日

首都高・阪神高速、08年度からのETC義務づけを表明

NIKKEI NET:首都・阪神高速、08年度からのETC義務づけ表明(06/14)


 首都・阪神両高速道路会社は2008年度からの自動料金収受システム(ETC)の利用義務づけに向け、具体策の検討に入った。14日の決算発表の記者会見で、利用促進策やプリペイド式など新しい方式の検討を急ぐ方針をそれぞれ表明した。両社とも05年度のETC利用率は計画を大幅に下回っており、利用率をどこまで引き上げられるかがETC義務化のカギを握りそうだ。

 両社は08年度から現行の単一料金を距離に応じた料金体系に切り替える。距離別料金では利用した区間を把握する必要があるが、両高速には出口料金所がほとんどなく、ETCの利用を義務づけたうえで、出口のETC読み取り機で料金を徴収することにした。

 両高速道路が同日発表した3月末のETC利用率は、首都高速が80%の見通しに対し65.7%。阪神高速は68.3%の見通しに対して57.1%だった。会見した首都高の佐々木克己専務は「現行方式では利用率はほぼピークで、(義務化に向け)新しい発想が必要だ」と強調した。 (22:31)




ETCを義務づけて距離制料金にすれば通行料収入は鰻上り
です。確かに短距離での利用者は安くなりますが、
首都高は長距離の利用者がダントツに多いですし、阪神高速
も半分近くは中〜長距離利用者です。
そもそも、首都高・阪神高速は長距離利用者に利用して
もらい、都心の渋滞を緩和させるという意味合いが大きい
ものです。首都高の場合、環状の高速道路が未整備ですから
なおさらその役割が大きいのです。

おそらく、料金は、200〜300円+キロ数×31円、料金上限は
1,200〜1,500円程度になるのでしょう。他にもETCによる柔
軟な割引もあるのでしょうが、多くの利用者にとって若干の
値上げになるのではないかと考えています。

仮に、290円+キロ数×31円(阪神案)となると、たかだか
14km以上走ったくらいで700円より高くなります。
値下げと同様の効果となるのは、阪神高速の場合だと、
阪神東線と西線を跨って利用する場合ですが、それでも
値下げになる区間はあまり多くありません。多くは現状維持
または値上げとなります。

首都高の場合、290円が210円になるようですが(未確認です)
首都高では700円で30km以上の利用もザラですし、
東名⇔東北・常磐など通過交通の利用も非常に多いです。
その利用者にとっては大幅値上げは避けられません。
配慮するとは言ってますが、それでも700円という料金は
絶対にありえないでしょうね。
結果、どうなるかと言えば、環八環七の渋滞恒常化です。
外環や圏央道があれば、百歩譲って別に対距離料金制に
しても構いません。
(阪神高速は近畿道や中国道がありますから、首都高ほど
影響はないと思いますが)
しかし、通過交通も都心環状線に行かざるを得ない場合が
多い今の首都高ではいくらなんでも無茶すぎます。
外環が開通する気配はありません。圏央道も全通は6年
以上先のお話です。

実は、私は「ETC義務化」はやったほうがいいと考えています。
しかし、「ETCが非常に安く設置でき、維持費も無料となる」
場合に限ってです。そして、対距離料金制は上限が700円で
ない限り反対です。

交通というのは社会資本であり、国のために運営しないと
社会に多大な影響を及ぼします。儲けようとする姿勢で
交通を運営すれば、殿様商売となり、ツケが回ってくるの
は結局国民全員となるわけです。今回がいい例です。
結局、非常に多くの利用者が損をし、
首都高と阪神高速の利益だけが増えるわけですから。

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posted by tokumei at 19:38| Comment(1) | TrackBack(0) | Old 総合的なnews | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
atagayaと申します。距離別料金制の実験をやっていますが、距離別料金になると割引になるという印象を与えつつ、ETC普及にもつながる、ということで、本音は長距離ユーザーが多い首都高は実質値上げをもくろんでいますよね。そのためにはETC普及が是非必要で、その内ETC普及が100%になったところで割引も徐々に終了させるのではないでしょうか?今の割引はETC普及のためのまき餌です。
短い距離は値下げするというのを言い訳に首都高速は実質値上げで売り上げアップ確実です。首都高速は借金返済をしていかなくてはならないのでこんなことも考えたのでしょうが、ガソリンは高くなったし、気が重いです。
Posted by hatagaya at 2007年08月11日 06:06
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